魔法系の効果音は大抵の場合、シンセサイザーを使用して作ることが多いのですが
ここでは生音を加工して作る、『氷魔法の効果音』をご紹介します。
3Dのリアルなゲームには今からご紹介するようなサウンドが合うと思いますので是非参考になればと思います。
それではいきましょう。
1.用意するもの
今回用意するものは、
- ビール瓶 数本
- 防護ゴーグル
- とんかち
です。
こちらが録音前の写真です。
2.注意点
まず防護ゴーグルは必ず着用することです。
ビール瓶をとんかちで叩く際に思ったよりも破片が飛散しますので目を守る必要があります。
(実際ゴーグルのおかげで目は守れましたが、気づかないうちに手に切り傷が出来てました。)
防護ゴーグルは100円均一で買えます。
次に、マイクを複数でセッティングすることです。
ビール瓶は砕けたら元に戻りません。同じ音を録ることが不可能です。
「音量が大きくて音が割れてしまった!」
「録音ボタンを押していなかった!」
「違うマイクで取るべきだった!」
このような失敗を極力避けるため、録音前にしっかり準備しておきましょう。
また、ZOOMのH6はオリジナルと同時に、ゲインを抑えたバックアップファイルの作成にも対応しています。
お手持ちのレコーダーにこういった機能がある場合は是非活用しましょう。
3.録音
準備が済んだら録音です。録音ボタンを押し、
各レコーダーのRECが始まっているのを確認してから、とんかちで勢いよく砕きましょう!
このような素材が録れました。
4.素材の加工
このままではただの粉砕音なので加工を施して「余韻」と「派手さ」を演出します。
加工はシンプルで『リバーブ』をかけることなのですが、
ここで非常におススメのプラグインをご紹介します。(デモ版あり)
▼http://www.valhalladsp.com/valhallashimmer
valhallashimmerというリバーブのプラグインなのですが、
非常に透明感と伸びのある残響が特徴で、
残響音の音程を変化させたりフィードバックさせたりと、
劇的な加工を施すのに最適です。
ここでは下記のセッティングで使用しました。
このセッティングでかけるだけで、ガラスの粉砕音が次のように劇的な音へ変化します。
いかがでしょう?
一気に氷が凝固して大きな氷柱が出現したようなイメージに感じませんか?
この音をベースに、音程を変化させたり他の素材と組み合わせると下記のように様々なバリエーションが作れます。
録音に気をつけて是非試してみてくださいね!
また、凍る表現に最適な効果音素材集を近日中に販売する予定です。
商品名 : FREEZING SOUND vol.1(仮)
価格 : 未定
ファイル数 : 10~20ファイル(予定)
メールマガジンにて販売開始のご連絡をさせて頂きますので
「危険すぎて作れない!」という方は是非こちらをご検討してくださいね!
それでは次回もお楽しみに!
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2014年2月26日より、『FREEZING SOUND vol.1』販売開始しました!