ドカーンッ!!爆発効果音の作り方

今日は”爆発効果音”の作り方をご紹介します。

爆発音は現実的に録音することが大変困難なので、擬似的に創り出す必要があります。

それではいきましょう。


1.用意する素材


用意するものは下記のものです。

  • ドラムのスネアの音
  • 鉄板を叩く音
  • ドラムのバスドラムの音
  • 炎の音
  • 雷の音

今回はたくさんの音が必要ですが、1つ1つ見ていきましょう。


2.スネアの録音


まずはスネアの音を用意します。
スネアというのは小太鼓のようなものでこういうやつですね。


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私はスネアドラムを所持していたので録音しましたが、
お持ちで無い場合はドラム素材から引っ張ってきてもよいと思います。

その際注意する点は「スナッピー」が効いているものを選ぶことです。
スナッピーとはスネアの裏にあるジャラジャラしたもので、
これがあるおかげで「タァン!」とスネア独特の弾けるサウンドが得られます。
(スナッピーを外すと「トントン」という太鼓のような音になります)


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スネアを録音したものがこちらです。


上記はマイクをスネアの上下に分けて録音したのですがいかがでしょう?

下から録ったもの、つまりスナッピーに向けて録音したもののほうが濁った音が強調されていますね。

爆発音に似せるにはこちらのほうが向いています。

この音を使ってさらに加工しましょう。


3.スネアの加工


スネアに対する加工は下記の通りです。

  • ピッチを下げて低音を強調、再生速度が落ちることで粗さを強調する
  • ディストーションを軽くかけて派手にする
  • リバーブで少し響かせる

これらの加工を施した音がこちらです。



爆発音っぽく変化しましたね!


4.鉄板を叩く音


次に鉄板を叩く音を録音します。

なるべく残響音が長いのが良いのですが、ここでは家の倉庫が鉄板でしたので

それを木の棒でガツンと叩いてみました(笑)

その音を少しピッチダウンさせたものがこちらです。



固めの良い音が出来ました。


5.バスドラムの音


さきほどの鉄板の音でもアタックは得られているのですが、

さらに強調するためにバスドラの音を使いましょう。

バスドラムの音はアタックが足りない時に非常に重宝しますので是非お試しください。



6.炎の音


炎の音はこちらの記事で作り方をご紹介していますのでご参考ください。

ここではOGAWA SOUNDで販売している炎効果音素材集「Fire sound vol.1」から使用します。



7.雷の音


最後に雷の音です。以前に雷が鳴っているときに録音したものがあったのでそれを使用します。

雷の音は「地響き」や「弾けるサウンド」を表現するのに効果的です。


8.素材の合成


それでは用意してきた素材を全て混ぜて合成してみましょう。

出来た素材がこちらです。



これで基本形は完成です。

あとはこの音をベースにピッチを変更したり、ガラスの割れる音や岩片がパラパラ飛散する音などを追加するとよいでしょう。

下記の動画の方法を使ってバリエーションを増やしたものもご紹介しておきます。



いかがだったでしょうか?

一つの効果音を作るにも、たくさんの過程を必要とするものがあるんですね。

今日ご紹介した素材を全てそろえるのは大変かもしれませんが、是非レコーダーを用意してチャレンジしていただければと思います。

それでは次回もお楽しみに!

※ご質問等あればご遠慮なくコメントください!


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